活動報告

名古屋市、岐阜市現地視察(2010年11月)について

2010年度冬学期開講科目である「事例研究(都市地域政策と社会資本ファイナンス)」において、 11月26日から27日までの日程で、名古屋市、岐阜市の現地視察および関係者ヒアリングを行いました。

参加したのは、本科目を受講する学生のうち、コミュニティ・サイクル・システムを研究テーマとするCSS班2名と、岐阜市の都市政策を研究テーマとする岐阜班2名に、担当教員ら6名です。

26日は岐阜班が中部運輸局にて、岐阜市で路面電車が廃止された経緯やその法的手続き、行政の関わり方などについて、 可児紀夫企画観光部計画調整官中部圏広域地方計画推進室副室長、 橋本昌典企画観光部長、 林直樹同部観光地域振興課長、 中野晶子同部交通企画課長、 吉田昭二自動車交通部長にお話を伺いました。

CSS班は、名古屋日建設計のプロジェクト開発部門企画開発室主幹、森島仁氏に、 名古屋市が社会実験としてすすめているコミュニティサイクル「名チャリ」事業について、 昨年度、 公募プロポーザルによる選定事業者として同事業に関与したご経験を踏まえて、 「名チャリ」事業の特色や意義、課題ならびにコミュニティサイクル事業の行政評価を行う上で必要な視点や留意点などを伺いました。

昼食後は名古屋市役所にて、「名チャリ」事業について、 名古屋市の鈴木祥夫緑政土木局道路部主幹をはじめ同部自転車利用課の佐橋友裕主査、 松村豊重主査、横井孝憲氏、伊藤和人氏にご対応いただきました。 ここでは、事業の概要から、これまでの利用状況や明らかになった事業化への課題などについてご説明いただきました。

岐阜班は、名古屋鉄道本社において、岐阜市の路面電車を運行してきた名鉄が 岐阜市内線などから撤退する際の担当者であられた柚原誠顧問に、 当時の経緯、民営鉄道会社としての経営判断などについて直接お話いただきました。

その後岐阜市に移動し、岐阜シティタワー43階より岐阜市街を一望したのち、 岐阜市役所において、 武政功副市長、 古市勝志企画部交通総合政策審議監、 青木保親企画部交通総合政策課管理監他の皆様より、 行政側からの路面電車廃止の経緯、その政策判断、代替バスの状況などについてご説明いただきました。

翌27日は、岐阜市商店街振興組合連合会理事長古川洋治氏に、 岐阜市内の商店街について、路面電車廃止前後の変化や、 郊外型大型店舗との競争、商店街独自の取り組みなどについて伺いました。 その後、商店街を実際に歩きながら、岐阜市の取り組みなどについて補足説明を受けたり意見交換などをして解散となりました。

今回の視察では、岐阜班にとっては行政と民間事業者と両方の立場から、 その経緯、判断の根拠などを伺えたこと、 CSS班にとっても実際の事業の現場を見、 それに関わる方々に直接お会いしてお話を伺えたことは、 それぞれにとって大変有意義なものでした。

本視察の成果は今年度末に提出される予定のレポートにしっかりと反映されることでしょう。

(特任助教 来間玲二)